'How to Get in the Hole'
by Jim McLean ('Golf Digest,' September 1999)
この「十戒」はインストラクターJim McLean(ジム・マクレイン)がこれ迄付き合ったプロ達やパッティングの名人と呼ばれる人々(Jack Burke, Gary Player, Carl Welty, Paul Runyan, Ben Crenshaw, Brad Faxon, Bob Charles, Len Mattiace, Liselotte Neumann, Tom Kiteら)から得たものの総まとめ。雑誌ではたった三頁でしたが、とても中身の濃い記事です。ここでは残念ながらエッセンスしか紹介出来ません。全貌は'Golf School' by Jim McLean (Doubleday, 1999, $27.50)を御覧下さい。 「 1. パットを科学だと思ってはいけない。パットは芸術である。 2. パットの名人に共通することを知るべし。 3. スムーズに呼吸し、二、三回深呼吸すべし。 4. 基礎を忘れるな。 |
5. 長期展望でパッティング上達を期すべし。
6. ゴルフはゲームであり、仕事ではない。
7. 集中出来る間だけ練習すべし。それ以上は楽しさが減り、焦点が定まらなくなる。
8. もしゴルフで生計を立てるなら、上の7は忘れて一日中練習すべし:-)。
9. 次の実験をせよ。
・左足に重心を置くと水平のストロークが出来るという人々がいる。
・腕と手を肩の下にブラ下げるとリラックス出来る。
・Ben Crenshaw(ベン・クレンショー)やJustin Leonard(ジャスティン・レナード)は、ターゲット・ラインの内側に目が位置するように立つ(即ち、ボールをラインの外に置く)と、正確さが増すと考えている。
・踏み荒らされた練習グリーンでショート・パットを長時間練習しないこと。正しい判断が出来ないコンディションだから。
・ボール無しで練習せよ。
・目を閉じて練習せよ。
・レフトハンド・ロー、スプリット・グリップ、逆スプリット…何でも試してみること。
10. 汝、1ラウンド36パットを越えるなかれ。絶対に」
(December 08, 1999)
'The Keys to the Effortless Golf Swing'
by Michael McTeigue (1985, $22.00)
Amazon.comの絶版書リストでこのタイトルを見つけ、Amazon.comが古書店ネットワークとの仲介をしてくれるサーヴィスに申し込んでいました。去年の春先のことです。ずっと返事が無かったので半ば諦めていたのですが、11月になって「版元から僅かながら本が残っていたという知らせが届きました。古書よりもこちらの方をお望みだと思うので、貴殿の注文を変更します」旨のメールが来ました。なかなか、行き届いた配慮です。
今年に入って届いた本は、$22.00という定価で想像していた古めかしいハードカヴァーではなく、ペーパーバックで、それも100頁に満たない小冊子でした。しかも、出版社名がどこにもないので(定価も印刷されていません)、これもMichael Hebron(マイケル・ヘブロン)の'See and Feel the Inside Move the Outside'(「コーチが書いた教師用書」)と同じく、PGAティーチング・プロである筆者Michael McTeigue(マイケル・マクティーグ)が生徒に販売するために書いたもののようです。しかし、Michael Hebronの本に比べこちらの方はイラストもレイアウトもずっと上等で、書店に並べることが十分可能です。
'How to Play Golf with an Effortless Swing' (by Julius Boros)でがっかりしたので、過大に期待しないようにしていました。実際には、「幻の名著」は大袈裟としても、躊躇せずに「幻の好著」と呼ぶことが出来ます。これまでこのページに抜き書きして来たTipsの集大成のような内容なのです。著者のオリジナリティは、いかに易しく、判り易くエフォートレス・スウィングの修得法を教えるかという点にあります。私の内容紹介が興味深かった場合、迷わず注文されることをお勧めします。何しろ、いつ正真正銘の版元品切れになるか分からない本ですから。
「レッスンしていてよく聞かれる質問は、『私はイーズィでスムーズな素振りが出来るのに、ボールが目の前にあると薪割りのようになってしまう。これはどうしてですか?』というもの。我々は素振りでは、リラックスし、いいリズムといいフル・フィニッシュを心掛ける。しかし、ボールがあると、ボールを打つこと、それも最大の力で打つことを目指してしまう。スウィングはフィニッシュではなく、ボールの場所にタイミングを合わせたものとなってしまう。
究極の目標は、いいスウィングとはどういう感覚だったかを思い出す方法を学ぶことである。そして、次のスウィングの前に、その感覚を期待し再創造することである。長々としたチェック・リストを読み上げる代わりに、身体が来るべきスウィングの適切な感覚を期待している一方、心は相対的に沈黙しているのが望ましい。
打とうという衝動(ボールを打とうという無意識の傾向)は、生涯に80を切ることが出来るゴルファーが少ない事実の一番の理由である。Ken Venturi(ケン・ヴェンチュリ)は云う、『ボールを通過するようにスウィングせよ、ボールに向かってではなく』。
いよいよ、ここからが“エフォートレス・スウィングへの鍵”の本論に入るのですが、大地を踏まえた安定した姿勢、腰から曲げて伸ばした背骨、やや内側を向いたフレキシブルな膝の重要性が説かれます。それらを土台に、Michael McTeigueが唱える「灯台回転」(Lighthouse turn)をマスターします。この本の表紙が、実は著者による「灯台回転」の図解になっています。
前述の姿勢をとり、両手を水平の位置に上げて合わせます。力は入れません。身体が灯台、両手の作る三角形が灯台の光線という想定です。左肩が右足の上に来るまで捻転させます。貯えられたパワーを感じ取ります。
右膝をボールに向かって送ります(ターゲット方向ではなく)。これが体重を左足方向へ移動させます。
フィニッシュ:胴体はターゲットを向き、両膝は接触するか、極めて近接した位置になります。これをマスターするには、両膝内側に一個ずつシンバルが固定されていると想定し、フィニッシュでジャーン!と鳴るように努めます。
以上の間、両手の三角形を崩してはいけません。腕のアクションはゼロです。
この「灯台回転」を日に5〜10分以上、一週間か二週間練習します。考えるのではなく、いい感覚で実行出来るようになるまで継続します。1,000回以上繰り返した後には、パワフルでエフォートレスで、反復可能なスウィングへの75%は達成出来たことになるそうです。
補足として、「バックスウィングで若干右へ傾(かし)ぐのは、左へ傾ぐよりはずっといい。ターゲット方向へ背骨を曲げるのは、大惨事を引き起す一番簡単な方法である」、「フィニッシュでは、ベルトのバックル(お腹)が若干顔よりもターゲットに近付くのが望ましい」、「スウィングの中心を維持するいい手段は、ボールが消える瞬間を見定めることである」
次項に続く。
(January 09, 2000、改訂January 04, 2019)
'The Keys to the Effortless Golf Swing'
by Michael McTeigue (1985, $22.00)
「グリップに関する注意:健全なスウィングを損なうものの一つは、インパクト直前に突然グリップ・プレッシャーが強まることである。あなたのグリップが強めであるにせよ、柔らかめであるにせよ、スウィングの間中強さを一定に保つこと。
腕は常にフリーの状態のまま。エフォートレス・スウィングの要点は、腕がクラブを振るのではなく、身体が腕とクラブをフル・フィニッシュへと向かわせるということだ。
腕は身体の部品の中で最高に幅広く動けるものであり、それゆえに、腕でもって小さなボールを通過する正しい角度で調和のとれた弧のスウィングを創り出すことが可能だなどと期待してはいけない
アドレスの際の両腕は小文字のyを模倣する。左腕は真直ぐ。
スウィングの間、両腕はクラブを振り廻すのではない。両腕はクラブを上下に動かすのである」
【編者註】ここは説明が必要かも知れません。私も最初は意味が判りませんでした。「灯台回転」で両腕が作る三角形を維持するように、腕を勝手に動かさないとします。両腕は肩につれて動くだけです。しかし、普通にクラブをアドレスし、「灯台回転」のバックスウィング(右水平位置)に導くには、クラブを上げなくてはなりません。つまり、両腕はただクラブを持ち上げるだけ、回転は肩が行う(腕ではない)…ということを指しています。
「トップでは、クラブ・シャフトは左手親指の上に安置される。
スウィングの中心としての背骨(と、その先端に位置する頭)を揺らさないのは最も重要なことである。『トップ・プロで頭を動かす人も多い』とおっしゃるかも知れないが、彼等も動かそうとして動かしているわけではない。
両腕はクラブをプッシュ、プルせず、ダウンもしない。体重の移動が身体の捻転を解き、リラックスしたyは自動的に落下する。ダウンスウィングの開始で、右肘は身体の近くへ降りる。この動きは、上手と下手を区分する尺度である。右膝がボール方向へ向かう動きは、この肘の落下を助ける。この結果、ダウンスウィングはバックスウィングのプレーンよりも若干フラットになる。
腰の捻転が解(ほど)かれるまで、肩は動かない。
ボールはスウィング弧の単なる一点に過ぎない。
ダウンスウィングの勢いは緩やかに、段階的に構築され、フォロースルーで最大のスピードが感じられる(インパクトではない。実際にはインパクトであっても、人体が感じるのはそれを過ぎてからである)。
突然パワーを増そうという衝動は、グリップ・プレッシャーを変え、上半身を硬直させてしまう。これを防ぐには、スウィングの間中ハミングすることだ。ハミングが強くなったりしたら、衝動が邪魔をしている証拠である。ハミングはエフォートレス・スウィングを具体化する最良の方法である。
スウィングの幅を「灯台回転」のまま(3/4スウィング)、以上を参考に10〜50ヤードの距離で、特定の目標に向かってボールを打つ。一週間、一ヶ月、あるいは二ヶ月かかっても、熟練するまで練習する。これは必ず報われる。
フル・スウィングはバックスウィングとフォロースルーを少し高くするだけである。このためには、バックスウィングのトップで右肘を折り、フォロースルーで左肘を折るだけだ。バックスウィングのトップをどこまで上げるか。肩の回転が終わるところまで。ピリオド。これ以上上げてもミスを招くだけである。
以上をマスターすれば、常にTipsを探し求める果てしなき遍歴から解放される。成功を祈る!」
(January 10, 2000、改訂January 04, 2019)
私がゴルフを覚えた頃に『X氏のゴルフ』という匿名の筆者による本がありました。この本が提唱したのが、逆Kのアドレス。左手首を折らず、左手とクラブが直線になるので、逆向きのKの字になるというわけ。この場合、両手はボールの真上あたりに来ます。Jack Nicklaus(ジャック・ニクラス)も逆Kだったため、この流儀はその後アドレスの主流になったと記憶しています。ところが最近、手首を折ってボールの後ろに両手が位置するアドレスを提唱する記事がチラホラ。
'Tiger Tips'
by Tiger Woods with Pete McDaniel ('Supplement to Golf Digest,' 1998)
「ドライヴァーを打つ時は両手をボールおよび左肩よりも若干後ろにセットする。これは右肩を左肩より低くする役目も果たす。それは同時にターゲット・ラインのインサイドからボールをヒットすることも可能にする」
'Keep Hands Back at Address'
by Peter Croker with Nick Mastroni ('Senior Golfer' February, 1999)
「フルショットする場合には、両手を身体の中心においてアドレスする。ドライヴァーだと、両手はボールより一寸後ろになる。【編註:図はAnnika Sorenstam】このセッティングは、両手とクラブ・シャフトを重力の中心線上に繋ぎ止める。両手はターゲット・ラインに沿ってバック・スウィングを開始し、直ちに腰の回転も開始出来る。両手はバック・スウィングの間ずっと身体の前に位置することが可能。
一般的逆Kのアドレスは身体全体が協同歩調をとるバック・スウィングがしにくい。両手だけのバック・スウィング開始になり易い。クラブヘッドの軌跡もターゲット・ラインの内側に、腰の動きに先行して入って来る傾向が大。
両手を身体の中心に置くほうが、遠心力を最大限に利用出来る」
(January 23, 2000、修正October 23, 2015)
'The Tiger Woods Way'
by John Andrisani (Three Rivers Press, 1997, $12.00)
これは一風変わった本です。普通、ゴルフ・スウィングの本といえば、有名プロの名を冠し、このJohn Andrisani(ジョン・アンドリサニ)のようなスポーツ・ライターが共著者になります。想像ですが、最初にプロとライターが数日打ち合わせをし、ほとんどライターが下書きし、最終的にプロが点検し直すべきところを直す…という風にコトが進むような気がします。2000年2月1日現在、Tiger自身が書いた本は一冊もありません。この本も、著者がTigerのヴィデオや写真を分析した結果を書いたもので、TigerもコーチのButch Harmon(ブッチ・ハーモン)も一切ノータッチです。こういう本は非常に珍しい。私がこの本をずっと無視して来たのは、「一介のライターに何が出来る」という思いがあったからでした。Tigerのスウィングは日々変わっているので、出版当時のスウィングはもうしていないということも考えられました。何故、この本を買う気になったか、今は忘れてしまいましたが、実は1997年当時の“Tigerの秘密”が解き明かされているいい本だと感じました。
著者はTigerのスウィングは、Ben Hogan(ベン・ホーガン)、Sam Snead(サム・スニード)、Jack Nicklaus(ジャック・ニクラス)等のいいところだけ集め、さらにButch Harmonによって磨きをかけられたと規定します。ボールの位置やグリップなど十種類の項目に分けて、四人の特徴が一覧表になって出ています。
「Tigerのスウィングはオーソドックスではない」として、いろいろな要素が説明されます。
1)アドレスにおける一直線ではない腕とクラブ(「逆Kは古いのケエ?」で紹介)。
2) ボールの位置は左足かかとより、さらにボール一個分内側。
3) インターロッキング・グリップ。
4) 肩幅より広いスタンス。
5) チャップリンのように極端に開いた爪先。
6) バックスウィングで頭を水平に廻す。
7) フィニッシュでベルト・バックルは目標より左を指す。
誰も指摘せずButch Harmonも口外しなかった、著者だけの発見は、Tigerのセットアップの秘密です。何と、TigerはBen Hoganのようにクローズド・スタンスで、Jack Nicklausのように肩をオープンに構えるのだそうです。実はこれはSam Sneadが実践していた方法で、コンパクトながらパワフルなスウィングを可能にする要素だそうです。上半身と下半身が反対の向きというのは、初めて聞く方法です。
インストラクターであり、シニア・ツァーのプレイヤーでもあるJohn Jacobs(ジョン・ジェイコブズ)の言葉が引用されています。『バックスウィングで適切に身体が捻られているかどうかをチェックする方法:トップで十秒間ストップしなさい。本当にバネを締めたように捻っていたとしたら、間違いなく筋肉に痛みを感じる筈だ』。Tigerはドライヴァーで肩を120゜廻し、腰は40゜、その差は80゜だそうです。
「Tigerはダウンスウィングの引き金として、先ず左膝を目標方向に水平移動させて体重を左に移す。次いで右膝を内側に回転させ、左半身の左回転を促進する。
ダウンスウィングでTigerの両手は腰の位置まで落ちる。この時、Tigerの両肩は未だクローズで目標の右を向いている。これは下半身主導のスウィングであることの証左である。腰を引き戻すことが両肩の回転を強制し、それが両腕、両手、そしてクラブを引き戻し、インパクトにかけての偉大なパワーを生み出す。右肘が身体に近づくので、クラブはバックスウィングのプレーンより浅い軌道を通過することになる。このアクションは自動的に起るものであって、意識してクラブを落とすわけではない。
Tigerは静かにクラブを落下させる。両手の形は変化せず、手首も角度を保っている。特に、クラブシャフトが地面と平行になるまで落とすことが大切だと思っている。アマチュアは手と手首をほどくのが早過ぎる。本能的にクラブを導き、操縦しようとするからだ。これは自然なスウィングを崩壊させてしまう。Tigerの場合、両手が腰の位置まで落下すると、右肘は身体近くに引き寄せられ、右足を力強く押し込む動きを開始し、下半身のアクションに更にパワーを加える。
ショート・ヒッターはハードにヒットしようとして、往々にして両手、両手首、前腕部を過度に緊張させてしまう。滑らかに両手・両腕・クラブをリリースするには、どちらかと云えば軽めのグリップ・プレッシャーを保つことだ。インパクトでクラブフェースがクローズになるような感じがするかも知れないが、実際にはボールと目標に対しスクウェアになる」
「あなたがTigerのようになれるとは保証しないが…」という断り書き付きで、数々の練習法も出ています。生まれてすぐからゴルフ・スウィングを見て育ち、黒人の血の特質であるしなやかで弾力的な肉体を持つTigerのようになれるとは思えませんが、上の諸点だけでも参考になります。
(February 1, 2000)
'Ben Hogan's Power Golf'
by Ben Hogan with Herbert Warren Wind (Pocket Books, 1948, $6.50)
同じ著者の'Five Lessons'『モダン・ゴルフ』に較べると格段に冷遇されている本です。同じポケット・サイズでも、私の町の図書館には写真入りの本があるのに、現在本屋にあるのはイラストに化けています。まあ、あまりいい写真じゃなかったし、ポイントが判りにくかったということはあるでしょう。しかし、どうやっても安っぽい本にしか見えないのは不幸ですね。'Five Lessons'の約十年前に書かれていますから、実際にはBen Hoganもまだ実力があった頃だと思います。たまたま手にしたのですが、結構いい文章が載っています。
「ダウンスウィングの最初の動きは、左腰を左へ廻すことである。この瞬間、腕、手、肩、クラブのことは忘れて、左腰のリードによって腰を回転させなさい。
腰が左へ回転すれば、水平の動きが重心を左足に移す。
腰の回転は約3〜4フィートほど両手とクラブをボール方向へ近づける。ここで、やっと両手、両腕、そしてクラブがヒッティングの準備完了となる。これ以前に両手、両腕、クラブで打とうとしてはいけない。
腰の回転によってクラブを下ろす動きは、インサイド・アウトで打つことを可能にする。もし、肩、両手がバックスウィングのトップで主導権を握ったら、それは必然的にトラブル一杯のアウトサイド・インとなる。
ダウンスウィングを腰の回転で始めるというアイデアをマスターするかどうかは、70台と90+台のゴルフの差を生じると確信する。
両手の鍛錬として、私は両手が強ばるまでタオルを絞るという方法を使う。しかし、これをやるのはゴルフが出来ない時だけである。鍛錬はいいが、実際のゴルフに悪影響を与えてはいけない。
私はクローズド・スタンスを好む。これはクラブが持つ飛距離を引き出すためのパワフルな土台を作る。これはまた、バックスイングでの身体の回転を容易にする。
意識的にコックする必要は無い。
ビギナーには、先ず最大の力でボールを打てと助言する。最初は方向が定まらないだろうが、それは後で矯正出来る。入門時に力一杯打たないと、大手術無しに距離を稼ぐ打ち方は出来なくなる。
野球の偉人Babe Ruth(ベイブ・ルース)は、野球での習慣をゴルフに持ち込んだ。彼はティー・グランドで順番を待つ間、二本のクラブを振っていた。これはウォームアップのためのいい方法である」
【参考】「『パワー・ゴルフ』と『モダン・ゴルフ』読者への警告」(tips_153.html)
(February 7, 2000、増補May 29, 2015)
伝説的インストラクターHarvey Penick(ハーヴィ・ピーニック)の逆転スウィング。
'The Game for a Lifetime'
by Harvey Penick with Bud Shrake (Simon & Schuster, 1996, $10.00)
「Bobby Jones(ボビイ・ジョーンズ)のコーチStewart Maiden(スチュアート・メイデン)の有名な助言がある。『ボールはバックスウィングで打つもんじゃないよ』。大抵のゴルファーはバックスウィングが正しい位置に納まると、もう事は成れりとばかり、勝手気ままなスウィングを付け加える。
いいフィニッシュは、いいバックスウィングと対になるべきものだ。先ず、完璧なフォロースルーのポーズを取る。両肘は身体の前に突き出ていて、左足が全身を支えてターゲット方向を向いている。頭は高く、目はいいショットを見送っている。
このフィニッシュが形作られたら、このフィニッシュに向かってスウィングする。バックスウィング、方向、軌道、プレーン…そんなものはこの際どうでもいい。クラブをゆっくり上げて、このバランスの取れたフィニッシュへとスウィングする。
いいフィニッシュは、その前に何が起ったかを物語る。
クラブでも杖でも箒でも、何でもいいから手に取って鏡の前に立つ。フィニッシュのポーズを取り、左足に重心があり、ベルト・バックルはターゲットを指していることを確認する。まるでBen Hogan(ベン・ホーガン)みたいじゃないかね?長い、力強いショットがフェアウェイを飛んで行く様(さま)を楽しみなさい。これを記憶し、コースにこの感じを持って行く」
【おことわり】画像はamazon.comにリンクして表示させて頂いています。
(February 11, 2000、増補May 29, 2015)
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